活動報告国会活動

調査会で福島原発汚染水について政府の姿勢をただしました

タグ: , ,


2013年4月3日、参議院共生社会・地域活性化に関する調査会にて質疑いたしました。

内容  原発からの汚染水の問題
    風評被害
    被災地の再生・復興の在り方について

議事録

○会長(直嶋正行君)

 山田太郎君。

○山田太郎君

 みんなの党の山田太郎でございます。
 今回、私もこの地域・共生の現地の視察にお伺いしまして、いわき市、それから楢葉町、広野町、それから、実はまた別に、石巻、女川、それから牡鹿半島もぐるぐる回りました。実は、その中でもやっぱり問題になっているのは一つ除染の問題で、土をたくさん蓄えてどこに処理をしていくのかということ、これが港なんかに今たくさんたまっている姿も我々委員の中でも見まして、これどうしていくのかという議論が一つあると思っています。
 
 もう一つ大きい問題に汚染水の問題というのがあると思っておりまして、これも原発の方にお伺いしましたらば、今二十七万トン汚染水があって、最大の容量は三十二・五万トンだと。毎日四百トンずつ出ているということなので、単純に割り算をすると百三十日分前後しか余力がないと。新たにタンクを造っているんだけれども、二〇一五年までで七十万トンを造るという計画で、もしかしたら排水をするかもしれないと、こんな話も出ています。
 
 実は、ちょっと時間がないので汚染土壌の問題は置いておいて、汚染水の話お伺いしたいんですけれども、実は東京電力と、それから政府の方の掲げている中期ロードマップという中には一応指針が出ておりまして、一つは、汚染水の海への安易な放出は行わないものとするということと、もう一つは、海洋への放出は関係省庁の了解なくしては行えないものというふうになっています。
 これ大変重要な判断になってくると思うんですが、今日は消費者庁さん、それから厚労省さん来ています。何とか関係省庁、この問題きちっと考えていただいて、まさに安易な排出はしないでいただきたいと思っているんですが、例えば、この汚染水を海に排出する場合の普通の人に対する健康被害というんですかね、これ改めてどのように想定されているのか。全くある基準値以下では問題がない、又は、こういう基準値を定めているんだというような考えを持っていらっしゃるのかどうかということを一つ厚労省さんにはお伺いしたいと思っております。
 
 もう一つは、消費者庁さんなんですけれども、やっぱり風評被害というんですかね、これ非常に消費者の中でも不安に思うと思います。これ、魚だけの問題ではなくて、海水浴、それから地元でやっぱり歩いているだけでも、見る目の前の海がもし汚染されているとすると大きな問題だと思っておりまして、風評被害並びに消費者の立場からその問題。多分この二省庁が頑張っていただければ安易な排出はしないものと信じておりますので、そういう意味で、それぞれの御見解と、内部で何か決めている、議論しているような基準であるのか、又は、もう一切各省庁の判断としては排出させないというふうに考えていらっしゃるのか、その辺をお伺いできればと思っています。

○副大臣(秋葉賢也君)

 厚生労働省は、食品の安全基準については所掌させていただいておりますけれども、この除染、この四月もヒラメの、いわゆる基準値を超えての検出がなかったことから解除することなどを決めておりますけれども、除染の議論は環境省の所管になろうかと思いますので、環境省の方での汚染水対策、除染等はそちらの役所の担当だということだと思います。
 厚生労働省といたしましては、世界標準よりもかなり厳しめに安全基準を独自に設定して取り組まさせていただいているところでございまして、今後ともしっかりと食品の安全基準の運用指針を厳格に努めてまいりたいと考えております。

○政府参考人(草桶左信君)

 除染の問題それから排水の安全基準の問題については、こちらは消費者庁としては担当している分野ではございません。しかしながら、風評被害を解消するために、食品と放射能の問題につきましては一般国民の皆さんに一生懸命説明を行っているところでございます。その際に、当初は食品の問題としてやっていたわけでありますけれども、やはり外部被曝の問題も一緒じゃないと、特に福島県だと思いますけれども、なかなか不安が解消されないということで、現在新しいリスクコミュニケーションの在り方を検討しておりまして、その中で外部被曝の問題と内部被曝の問題を同時に扱って説明をしていきたいというふうに考えております。

○山田太郎君

 もう一回ちょっと厚労省の方にお伺いしたいんですけど、例えば健康被害というんですかね、海水浴なんというのも行われるわけですし、北限であれ南限であれ、まあ福島のもう本当にあの原発の近くじゃさすがに泳げないんだろうなと思いますけれども、例えば健康被害等に関してはどのように考えていらっしゃるのかを。これは環境省だけじゃなくて多分厚労省なんかにも一つお考えがあると思うんですが、いかがでしょうか。

○副大臣(秋葉賢也君)

 厚生労働省といたしましては、食の安全基準については所掌させていただいておりまして、厳格に運営をさせていただいているところでございます。今、環境省を中心に除染に取り組んでいただいているわけでございますけれども、人の健康の保護の観点から必要な地域におきましては今優先的に行っているところでございます。私ども厚生労働省といたしましても、まだこれから、今、子供の特に健康の保全に関する法律案も制定を国会の方でしたところでございまして、そういったものの運用は厚生労働省が所管ではございませんけれども、最終的には、委員御指摘のとおり、やはり内部被曝にしても外部被曝にしても、国民の健康を守る観点から我が省としても食の安全、安心に向けてしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

○山田太郎君

 何となく、まだこのまま排水したんでは安易かなという感じですが、ちょっと先に進んでいきたいと思います。
 
 次の話題なんですが、復興、第二フェーズというんですか、多分復興から実は過疎問題にもこの問題は少しつながってきているのかななんということを実は現地を回って考えているところもあります。ただ、今の復興支援の在り方はどちらかというと原状復帰を求めるようなものが強くて、数年前の状況に戻しただけでは多分復興又は過疎の問題というのは解決しない、こんなふうに思っております。中には、事情を聴取した被災者の方には、津波で昔の家又は店の設計図が流されちゃった、だから原状復帰が分からないと言われて支援を拒否されたなんというケースもあったということを聞いています。
 そこでお伺いしたいんですけれども、その原状復帰ということから新たな将来への投資という枠組みに少し復興の考え方というんですかね、はできないものだろうかと。この際、新しい地域をつくっていくという観点あれば、もう名前すら復興ではなくて、もっと、再生というか振興というか、そちらに対する物の見方、軸の切り方にするべきなんではないかなと、こんなふうに思っていますが、特に復興庁の方ですね、この辺どういうお考えをお持ちなのか、よろしくお願いします。

○副大臣(浜田昌良君)

 山田委員御指摘のとおり、我々の復興というのは原状復帰とは考えておりません。そうではなくて、やはり新しい福島、新しい東北、新生東北を目指してというのが、今、復興推進委員会、再開させていただきましたが、伊藤元重委員長の下で御検討をお願いしていると。
 実際、今御指摘いただきましたように、東北だけでなくて日本全体が過疎の問題であったりとか、また超高齢化の問題であったりとか、また子供の運動不足、肥満という問題であったりとか、またエネルギーの制約という問題、これは東北、福島だけの問題でないものを、何とか新しい形の解を出すことによって東北や、ひいては日本全体の新しい答えを見出していこうと、そういう理念の下、取り組んでいく決意でございますので、そういう観点から引き続きいろんな御知見、アドバイス、皆様からいただきたいと思っております。

○会長(直嶋正行君)

 山田君、時間、余りありませんので、簡潔にお願いします。

○山田太郎君

 はい、もう時間になっています。
 本当にこれは大事な問題だと思っていますので、是非現場に即して、復興と、それから特に汚染水の問題ですね、対応していただければと思います。
 ありがとうございました。