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「山田太郎と行くASEANツアー」報告 ~タイ編

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8/24~30の7日間、ASEAN(カンボジア・タイ・ミャンマー)3カ国を訪問しました。
各国の日本国大使館、現地企業、日系企業、工業団地、経済特区等、経済成長著しいASEANの現状を、各所視察してきました。

■タイ –バンコク
プノンペンに別れを告げて、空路バンコクへ。

市内へ移動して、まずは、在タイ日本国大使館へ。
公使、JETRO事務所次長より、現地情勢についてのブリーフィングを受けました。
国の概況、政治情勢、国内産業、ODA、投資状況等、まずは国の基本情報・現状について、伺いました。2011年の洪水を受け、2012年は反動で高い成長を達成したが、2013年はやや足踏み状態となり、経済成長率を下方修正。また、中長期的な課題として、家計債務の増加、少子高齢化、の2つがあげられ、高齢化社会産業のサポートも求められているそうです。
そして、JETRO次長よりの現在のバンコクの特色・特徴として、日系零細企業の進出、地方の進出、サービス業(飲食・ドラックストア・結婚相談所・学習塾等)の進出、があげられた。地方銀行・信用銀行等が進出、オフィス・ジャパンデスクを設置して地場企業の進出支援、また首長がトップセールスで訪タイして、地場の農産品・観光をセールスしているそうです。
また、タイ投資委員会による投資恩典制度見直しの予定により、今後のタイの産業は、これまでの労働集約型から、高付加価値・知識集約型産業の集積が促進されていくだろうとのことでした。
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そして、バンコク市内にある人材紹介会社へ。日系人材紹介会社でありながら、タイ国内最大手、タイ国労働省から5年連続表彰を受けている企業です。カラフルな綺麗で明るいオフィスで働いているのは、全て女性。タイは男性が働かず、コツコツ・かいがいしく働く女性。登録に来る女性と一緒に男性も来所。登録用紙に記入している女性の隣で、用紙をそっと押さえてくれている優しい男性もいるそうです。そんな女性のモチベーションは、「気持ち良く働けるか(=サバイ・サバイ)」で、高い給与ではないそうです。

日々多くの求職者が訪れ、登録者は月間1,000人程度。日本企業の進出ラッシュにより、人材紹介ビジネスも大盛況。人材を紹介と一言で言っても、イチからの組織作りからサポートし、明日からでも働ける人材を紹介するスピード感があるという点に、急激な経済成長に合わせたビジネススタイルを感じました。併せて、「タイには、全ての業種に日本人がいるので、日本語で仕事ができる」という点に驚きました。この点も日系企業の進出ラッシュにつながっています。また、新規事業としてスタートしたレンタルオフィスも満室、既にさらなる拡張も決定しているとのことで、ここでもタイへの投資が増えている点を実感しました。
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その後、在タイ日本起業家の交流支援団体「タイ王国和僑会」会員の皆さんとの意見交換会・懇談会へ。
カンボジア同様に、多くの若手経営者のパワフルさ、アグレッシブさ、強い行動力・決断力。併せて長年のキャリアを持った方々のパワーが、より一層の安定感を感じました。また、タイでの成功で安住せずに、
さらなるミャンマー等ASEAN地域にビジネス展開を考えている・進めている方も多く、明るくポジティブさが印象的でした。

 4日目は、バンコク郊外のタイ人創業経営の自動車加工企業へ。社長は日本に留学経験、その後日本企業での就業経験を生かし、タイ帰国後に自動車関連企業を設立。現在は4つのグループ、400人超の従業員が就業。日本から得た日本語・マインド・日本式ビジネスを生かし、成長をしている企業です。また、自動車部品を金型から作成する鋳造ラインを立ち上げ、品質も向上し、「1年後には自動車メーカーと直接取引できる部品メーカー(Tir1)になれるのではないか」という社長の発言に、この会社の力強さを感じました。
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また、日系企業自動車メーカーを定年退職した日本人をアドバイザー迎え、より強固な会社作りを目指しているように思いました。その方の「タイ人の性格を理解した上でのコミュニケーションが大切」、「強いチームワークの基本は、各個人が向上力・ハングリー精神を持っていることである。今の日本人に失われているところである。」というコメントが印象的でした。

午後は、アマタ・ナコーン工業団地へ。バンコク東部に位置し、1,200万坪を超える広大な敷地に600社以上の工場、約15万人が就業、入居は日系企業が7割弱と大半、自動車関連企業が3割強。タイ語で、「アマタ」は「永遠」、「ナコーン」は「街」で、「永遠の街」という意味だそうです。現在も拡張していて、2014年前半には第10期が完成、既に7-8割に予約が入っている盛況ぶりとのことです。
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 その後、工業団地内にある日系自動車部品企業へ。自動車メーカーや電気メーカー向けを主に、プラスチック金型設計・製作、整形加工を手掛ける企業。

5年前から現地法人トップとなった社長は、人事・組織改革、社員教育にも積極的に取り組んでいらっしゃる。「優秀な人がいる会社は問題がある=頭がいい・優秀な人材は悪いこともできる」という言葉が印象的でした。また、トップ経営陣と社員の間に通訳は入れずにタイ語。日本から来日して半年でタイ語をマスターというきついタスク。現地スタッフとのコミュニケーションを円滑にし、うまくオペレーションをまわしていく大切な
手段のようです。
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ちなみに今回の私たち視察団の出迎え等思考をこらした数々がありましたが、これは社員皆さんの自発的に対応下さったとのことでした。やる気のある社員をうまく取り込んで、気長に育てていくという社員思いの企業でした。

>>「ミャンマー編」につづく・・・