欧州視察③アウシュヴィッツ


【欧州視察③】
9月12日は、アウシュビッツに行きました。「働けば自由になれる」の門をくぐった人達のその多くは帰ってくることはありませんでした。

ヨーロッパの現代史はこのアウシュビッツから始まっています。展示場には、人々から取った靴、カバン、食器、そして髪の毛が渦高く積み上げられていました。人の灰で作られてモニュメントや子供達から回収された衣服を見て、人間はどうしてここまで酷いことが出来るのかとつくづく考えさせられました。

110万人がこのアウシュビッツで収容され、終戦時生きていたのは7500人だけ。ビルケナウの、あの象徴の門をくぐり、貨車で無造作に運ばれてきた人の多くが一斉に下車し、一旦収容される事もなくそのまま行進してガス室に送られ、その横にある焼却炉で焼かれました。実際に当時と同じようにその道を歩いていると、本当にいたたまれませんでした。

ここは「大量殺人工場」。現地に来てみるとテレビや写真の向こう側では分からなかった感覚が伝わってきます。どんなに多くの人が絶望だけを背負ってここに運ばれてきたか、そう想う時、胸がはち切れそうになりました。

平和は、武器によって守られているのか?武器が無いことが平和なのか?議員などをやっていると、様々現実を見ることになり分からなくなります。

しかし、ここアウシュビッツは、戦争という概念をはるかに超えた所にあります。つまり、戦争を終わらせる為の闘いではありません。ユダヤ人や聖職者、ホモセクシャルなどのなの罪もない、ただ為政者や狂った世論から嫌いだと決めつけられた人々が抹殺される為だけにある施設なのです。

戦争の先には、正義などない。戦争を介して人間の奥底に殺戮や虐殺が潜んでいるのではないかと感じました。どんな事があっても絶対に戦争はしてはならない、戦争によって問題は解決しない、議員として初めてアウシュビッツを訪れてそう心に刻まれました。