安倍総理から、原発汚染水は排出させないとの答弁を引き出しました!


2013年5月8日、参議院予算委員会にて質疑いたしました。

内容  原発汚染水排出の件
    児童ポルノ規制法
    TPP
    シェールガス
    

議事録

○山田太郎君

 
 さて、次は原発の話を少し聞きたいと思いますが、総理の連休中、外遊と関連して原発政策についてお伺いしたいと思います。お手元の資料を少し見ていただきたいんですけれども、テレビ中継もあると思って頑張ってパネル作ってきたんですけれども、これも見ながら見ていただきたいと思います。(資料提示)
 
 まず、総理は、五月一日、サウジアラビアで御講演をされまして、日本は世界一安全な原子力発電の技術を御提供できますと発言されています。しかし、現在の日本の原子力発電は本当に世界一安全と言えるのか、総理の真意をお伺いしたいと思います。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)

 原子力規制委員会において、各種の事故調査でこれまで明らかにされた情報を踏まえて、海外の規制基準も確認をしながら、世界最高レベルの安全水準となる新規制基準の策定を今行っているところでございますが、本年七月に施行する予定であります。こうしたことによって事故の経験と教訓を生かして技術を発展させることで世界最高水準の安全性を実現できると、このように思っております。そして、この技術を世界と共有することによって世界の原子力安全の向上にも貢献していくことが我が国の責務であると考えているわけでございまして、相手国の事情や意向を踏まえながら、我が国技術を、我が国のこの高い安全水準を持った技術を提供していく考えでございます。

○山田太郎君

 今回の福島事故の教訓が本当に政府で生かされているのかなというような御答弁だと思うんですが、政府事故調の方は、国も東電も安全神話にとらわれていたとか、国会事故調も、規制当局が電力事業者のとりこになっていたと、こう今回結論付けているわけです。
 
 私は、世界一のこの事故を起こした日本の原発システムそのものを世界一安全だと諸国にこのタイミングで売り込みに行くのかと、この姿勢は本当に日本の全国民から信頼を今後得られるものなのかどうか心配しています。海外へ日本の原発を売り込みたいからこそ、原発事故を今後できるだけ過小評価して一気に原発事故の収束を図ってしまいたいんじゃないかと誤解されることでもなかったのかなというふうに心配しています。
 
 さて、総理もおっしゃる、じゃ世界一安全なはずの原発の福島第一原発の状況をお伺いしたいと思いますが、本日は東電の廣瀬社長にもお越しいただいています。
 
 まず、東電の汚染水に関する方針について伺いたいと思います。
 
 廣瀬社長、福島第一原発の放射能汚染水は増加の一途だと思います。今後、この放射能汚染水はどのように処理されるのかと。報道によりますと、一日四百トン以上湧いている地下水を井戸でくみ上げて海へ放出することを計画されているということです。
 
 四月十日には、廣瀬社長の会見では、どんどん貯水タンクを増設していきます、増設計画を前倒しすることで余裕を持って運用できる見通しと述べていますが、一か月で方針が変わってしまったんでしょうか。

○参考人(廣瀬直己君)

 東京電力の廣瀬でございます。お答え申し上げます。
 汚染水は、先生がおっしゃったように、地下水から原子炉建屋の中に一日平均四百トンぐらい流れ込んでいるだろうということでございます。その水は、一部ですけれども、塩分を取ってセシウムを取って、その比較的きれいになった水をまた原子炉の中に戻して冷却するというために循環をさせております。一方で、塩分を含んで、それからセシウム以外のいろいろな核物質を含んだものについてはたまっておりますので、タンクを今鋭意造り続けているということでございます。
 
 一方で、水が四百トン、一日に入ってきてしまうということ、大変これは問題でございますので、あの辺の地下水の流れは西側から東側、すなわち陸側から海側に流れているというふうに考えられておりまして、一番海っぺりに建っておりますのが原子炉建屋でございますので、それの西側、すなわち山側に井戸を十二本掘りまして、そこで地下水をくみ上げて地下水のレベルを少し下げて、原子炉建屋の中にたまっている汚染水のレベルとうまく調整しながら流れ込む量を抑えようというふうにしております。その際にくみ上げる水を今タンクにためております。そのタンクにためたものをサンプリングをして、中身がどうなっているのかということを見ております。
 
 しかし、これはまだ地下水から建屋の方に流れ込んでいない水ですので、これは汚染水ということではございません。それについてどうするかというのは、今後、漁業組合の方であるとか関係者の方であるとかということ等、皆さんと協議していかなければいけないと思っています。
 
 一方で、たまり続けている方の水につきましては、多核種除去設備というのを造りまして、ストロンチウム等々の多核種を取り除いて少しでも安全な形にしてタンクにためていこうと。このタンクも、先ほど申しましたように、先生御指摘のようにたまってまいりますので、それについてはタンクを造っていくということで、今後二年半ぐらいまでの間に七十万トンのタンクを造って、その間に、先ほど申しましたように、そこにためられるようにしておくということでございます。

○山田太郎君

 今の発言の中で建屋の山側ということだったんですが、実際は四月六日に百二十トンの汚染水が地下に漏れていましたと。それから、四月十八日には六百トンの水がどこか行っちゃったと、これは計算間違いでしたと。五月二日は地下水でトリチウムが検出されましたと。こういうことがほぼこの一か月ぐらいでどんどん続いているんですね。本当に大丈夫なのか。
 
 それから、トリチウムが取れない形で処理した場合に、この汚染水を海に排水するようなことは考えているのかどうか、是非お聞かせください。

○参考人(廣瀬直己君)

 お答え申し上げます。
 先ほどの繰り返しになりますけれども、地下水をくみ上げた水につきましては、タンクにため、そのタンクのサンプリングをしたその上で判断していくということになると思います。
 
 それから一方で、そのトリチウムが取り切れない、トリチウムだけが残ってしまうという汚染水については、今のところトリチウムをどうやって取るかというところの段階でございますので、取りあえずとにかくためるということで、タンクを造り続けていくということでございます。

○山田太郎君

 総理も過去のこれまでの答弁で、安易な海への放出はしないと、こうおっしゃっています。逆に言うと、これでは安易でないならば放出を認めるようなことも解釈できるかと思っています。
 
 今、攻めの農業ということで、一生懸命、農産物の輸出拡大等も含めてやっている状況です。これらの風評被害も大変大きな問題になると思います。この際、汚染水は地下水を含めて絶対に海へは流さないという決意を示していただきたいと思っています。ここは政治決断だと思います。美しい国、豊かな海を持つ日本を守るために、汚染水は海に流さないと決断していただけないものでしょうか。総理、総理の決意。

○委員長(石井一君)

 それじゃ、簡潔にまずお答えください。

○国務大臣(茂木敏充君)

 汚染水については海に流さない、これを基本に、今、東電の社長の方からも答弁ありましたように、まず毎日四百立米入ってくるんですね。山側、阿武隈山塊の方から入ってきますこの地下水をできるだけ少なくしていこうということでバイパスもやりますし、最終的にはこれが止まれば一番いい。しかし、その……(発言する者あり)聞いてください。そして、汚染水も、まずはその、何というか、セシウムを取ると、そして多核種除去装置によりましてトリチウムだけの状態にしていって、それはタンクにためます。それから同時に、海に流さないために海側にも遮断壁を造るということをやります。最終的には、どうにかしてトリチウムを取る、除去する、若しくは山側からの流入、地下水の流入を止めるといった形で対応していくということでありまして、基本としては海には流さないということで考えたいと思います。

○山田太郎君

 総理、是非、美しい国、豊かな海を持つ日本を守るために、決して、風評被害もあります、汚染水、流さないというふうに決断していただけないでしょうか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)

 ただいま茂木大臣から答弁したとおり、基本的に汚染した水は流さないという努力をしてまいりたいと思っております。

○山田太郎君

 またこの問題は引き続きやっていきながら、何とかして総理が言われる美しい国日本を私も守っていきたいと思っております。