2016.1.6

「激論!クロスファイア」での菅官房長官の軽減税率による有害図書発言-全文

財務省より、番組での文字起こし(未定稿)を入手しました。

(田原)ヨーロッパは書籍・雑誌も入っているのですが、日本は書籍・雑誌は検討中ですね。どうなりますか。

(菅)例えばポルノ雑誌とか、そういうものが全部入ってしまうのです。ですから、そういうものの線引きを、これは是非、業界の皆さんの中で決めていただく。これは政府が決めると表現の自由などいろいろな問題がありますので、そういう思いの中で今、検討中ですね。

(田原)具体的に検討するということは、どういう形で決めるのですか。

(菅)ですから仕分がきっちりできないと。例えば東京都ではポルノは条例で。

(星)有害図書基準が違うのですね、都道府県によって。

(菅)全国で(条例が)あるところとないところがありますから、そういうものを出版界の皆さんに自主規制していただいて、例えば議員立法とかそういう形で、きちっとするべき。国民の皆さんから見ても「なるほどな」と思えることが必要だと思います。

財務省からの資料はこちら:271226激論!クロスファイア(関連部分)

私は、軽減税率については、線引きの曖昧さや逆進性などの問題から反対ですが、今回の軽減税率による有害図書指定については、更に反対です。

有害図書指定による表現の萎縮は、今後、確実に起こる問題です。

また、不健全図書は青少年にとって”不健全”という話でしたが、有害図書となると成人も含めて”有害”という話になってきます。何が有害ということが法律に書かれることになります。