2023.6.15
不適切指導が原因でこどもを亡くしたご遺族とともに、実態把握を求める要望書を政府に提出しました
2023年5月29日、教員の不適切な指導が原因でこども亡くしたご遺族らで作る「安全な生徒指導を考える会」とともに、実態把握を求める要望書を文部科学省及びこども家庭庁に提出しました。
2022年に自殺した小中学生と高校生は514人で、統計を取り始めた1980年以降で過去最多となりました。こども家庭庁は、子どもの「自殺対策室」を置き、関係者庁と連携して取り組むことが決まったことは大きな前進です。
しかし、考える会の要望書では「こどもの自殺に対して実効性のある制度が不十分だ」と指摘しました。例えば、文科省が全国の学校を対象に実施している「問題行動・不登校調査」では2021年度、自殺した児童生徒の約6割が「原因不明」とされ実施把握が十分ではありません。
要望書では、こどもの自殺の原因究明や分析、再発防止策を確実に行うことや、不適切な指導について、全国的な実態調査を実施することなどを求めました。
また、自殺の原因調査において、中立性や透明性が保たれた第三者による調査体制の整備なども要望しています。
私自身も要望書の内容を深く受け止め、自殺の再発防止に向けてこども家庭庁創設に携わったメンバーとしてこれまで以上に真摯に取り組んでまいります。
私の不適切指導を防止するためのこれまでの活動については、こちらをご覧ください。
「こどもが死なない国を目指して!「不適切指導」をなくすために、山田太郎が何をしたのか?
【子どもの自殺および不適切指導に関する要望書】
「学校の『指導死』見過ごすな」、毎日新聞、2023年5月30日
「不適切指導 実態調査を 自殺生徒の遺族ら国に」、日本経済新聞、2023年5月30日
参考:
「学校の『指導死』見過ごすな」、毎日新聞、2023年5月30日
「不適切指導 実態調査を 自殺生徒の遺族ら国に」、日本経済新聞、2023年5月30日
NHK、自殺で子ども亡くした遺族“原因究明し再発防止を” 国に要望、NHK WEB、2023年5月29日、
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230529/k10014081991000.html
(参照2023年6月15日)
読売新聞、部活顧問の叱責翌日に自殺、学校「原因は不明」…遺族ら「不適切な指導」実態調査を要望、読売新聞オンライン、2023年5月29日、
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20230529-OYT1T50145/
(参照2023年6月15日)
愛媛新聞、’’児童生徒の自殺で遺族団体「指導死」徹底調査を要望’’
愛媛新聞オンライン、2023年5月29日、https://www.ehime-np.co.jp/article/ky202305290366600010
(参照2023年6月15日)
Yahoo!ニュース、’’教員の不適切指導で“自殺”訴え 遺族らが実態把握など求め要望書提出’’、日テレNEWS、2023年5月29日、https://news.yahoo.co.jp/articles/a12784cb317aa38da421903500baf5fa3b4f46c6
(参照2023年6月15日)