2023.7.27
インターン卒業生の声 田口さん
田口麗奈さん(津田塾大学卒業:インターン期間2019年~2021年)
■インターン時代の仕事内容
・海外視察に向けた質問の取りまとめ
・花粉症対策
・イノベーション政策
・おけまるちゃんねるの出演
■インターンでの学び(2点)
1,行くだけで学びなる山田事務所
山田事務所にいるだけで色んな情報が飛び交うので、座っているだけで学びになります!(笑)
山田事務所では扱っている政策に関するニュースを毎日追っているので、最新のニュースが入るたびに事務所全員の話題になります。
山田さんや、山田事務所の秘書の方々は知識量が広く深い方が多いので、1つ質問すると10倍以上の情報量で返ってきます….(笑)
今私は外資系企業に勤めていますが、山田事務所ほど自分の仕事周りのニュースに関心のある人は殆どいないので、とても熱量のある職場だったのだなと今更ながら感じております。
お恥ずかしながら、私は「コウトリ(公取)」を「コウノトリ」、「ドッキンホウ(独禁法)」を「ドキンちゃん」と聞き間違えるくらい((笑))法律の知識が乏しい学生だったのですが、事務所での雑談の中で色々と教えてもらい、政治や経済への解像度を上げることが出来ました。
2,政治の印象
政治に対するイメージが大きく変わったのも学びの1つです。
インターンに参加する前の政治の印象というと、
❶やる気のない意地悪なおじさん達が多い
❷紙文化で時代錯誤な職場
❸政治家は現行の体制を批判するのが仕事
だと思っていました。しかし、実際にインターンに参加してみると、半分あっていて半分間違えであることに気づきました。
まず、
❶やる気のある優しいおじさんが多い
→おじさんが多いのは合っていました(笑)
ただ、山田さんをはじめ、やる気に満ち溢れた目がキラキラしている国会議員が多いのです。
これには衝撃を受けました。しかも話してみると人当たりが良い人が多い...!
常に国民が困っている問題がないかを探しており、問題を発見したら全力で取り組む。インターンを通して、ニュースを見ているだけでは分からない政治家の実態を知り、政治家へのイメージが大きく変わりました。
❷紙文化だが、議題は最先端
→永田町や霞が関では、セキュリティの問題からFAXを未だに使っていたので、紙文化なのは合っていました(笑)(私がインターンをしていた期間は、新型コロナウイルスの流行前なので、今は少し変わっているかもしれません)でも、山田事務所内は資料がデジタル化されていて、紙をほとんど使いませんでした。
各企業の社長や団体の代表、研究者などが会議に出席し、最新の動向や最先端技術について説明してくれます。その内容に対して議員らが喧々諤々と議論します。特に山田さんはデジタル政策に強みを持つ政治家であるため、インターン生が参加できる勉強会も最先端なものが多かったのだと思います。
私がインターンをしていた2019年度参議院議員選挙の自民党のキャッチフレーズは「日本の明日を切り拓く」だったのですが、まさに日本の未来を創る議論を間近で見られる経験が出来ることは山田事務所でインターンをする醍醐味の一つだと思っています。
❸政治家は、人を巻き込んで物事を前進させるのが仕事
→国会中継ではよくヤジを飛ばしているのを見かけるので、政治家は批判するのが仕事だと思っていました(笑)
現行体制への批判的な見方なしには新しい体制は作れないので、こちらも半分は合っているのかなと思います。(笑)
でも山田事務所のインターンを通して、政治を変えるためには人を巻き込む力が必要だと学びました。
よく考えれば当然で、民主主義という形態をとっている以上多数決が原則なので、人を巻き込まない限り批判や代替案を言うだけでは何もしていないことと同じです。
政治家の中でも、特に山田さんは人を巻き込み、物事を前に進めることに長けていると思います。
勉強会に誰を呼ぶか?反対派をどのように賛成派に転身させるか?など全てに戦略があり、人を上手に巻き込んでいきます。
山田さんの下でインターンしていなければ上記3点の学びは得られなかったと思っています。
回し者のように聞こえてしまうかもしれませんが、心から尊敬する政治家であり人間です!!
■印象深い思い出
・京都アニメーション事件
山田さんのインターンの中で印象深い思い出と言えば、海外視察と京都アニメーション事件が私にとっては二大巨頭です。
なぜ京都アニメーション事件が印象的な思い出なのかを説明するには、京都アニメーション事件に対して山田事務所が取り組んだ内容の前提を説明する必要があるのですが、なるべく構造化して書くことで読みやすくするので暫しお付き合いください。(意味:山田さんが当選後最初に行った大仕事なので絶対読んでください!(笑))
<前提>
2019年7月18日に京都アニメーション放火殺人事件が起こりました。京都アニメーションは『聲の形』や『涼宮ハルヒの憂鬱』などの作品を手掛けた日本有数の制作会社です。その会社のスタジオに男性が侵入し放火をしたことで、従業員約70名の尊い命が奪われました。従業員の命が失われただけでなく、作品も燃えて無くなってしまったのです。会社の経営体力が弱まり、被害者や遺族への見舞金が払えなくなったため全国から寄付金が集まりました。
しかし、寄付金が集まりつつあったものの問題が2点ありました。
<問題>
❶集まった寄付金が税制法上の贈与に当たるため、寄付金の半分の贈与税が取られてしまう可能性があり、寄付した方も被害者も報われない。
❷個人からの寄付金が集まったとはいえ、会社を立て直すには少額なので、法人からの寄付金を集める必要があった。しかし、税法では寄付金は損金不算入なので、寄付することにメリットがなく多額の寄付が集まらない。
<山田事務所で取り組んだこと>
❶寄付金ではなく「義援金」という形を取ることで、非課税となり、寄付した人も被害者も報われる仕組みを作った。
❷寄付全額を損金参入にすることにより、企業が京都アニメーションに寄付するメリットを作った。
<結果>
約33億4100万円の義援金が集まり、70人の遺族・被害者の元に届きました。
インターンに参加してたった1ヶ月でこのような経験をさせていただき、政治の力で救える人達がいるのだと感動しました。
抽象化した表現で言い換えると、物事の上流を変えることの意義を実感しました。そして、この時の感動が今の仕事の選択にも繋がっています。
今の仕事であるコンサルタントという職種は、会社の経営方針を決める仕事であり、いわば上流を変える仕事です。
山田事務所でのインターンの経験があったからこそ、コンサルタントになりたい!という思いがより一層強くなり、今の私があるのだと思っています。
(ps.社会人になって思うのですが、山田さんの仕事のスピード感って本当に早いですね,,,学生の時は比較対象がなかったので、よくわからなかったのですが書き下ろしてみてびっくりしています(笑))
■最終面接までいった企業
Accenture戦略
PwC
Deloitte
IBM戦略
■就職活動
・真のロジカルシンキング
就職活動で最も役に立った山田さんの教えは、「ロジカルシンキング」です。
山田事務所では、毎年1度事務所全員必須参加の「ロジカルシンキング講座」が行われます。
私はコンサルタントを目指していたので、当然ロジカルシンキング本やビジネス本、就活対策本は一通り読み終えており、インプットには自信がありました。
しかし、そんな自信も一瞬で打ち砕かれます。
なんと
「自動販売機のインプットとアウトプットは何か?」
という質問にすら答えられなかったのです…
Reqirement(相手の要望)は何か?
軸は何なのか?
定義は何か?
これらは全て山田さんのロジカルシンキング講座で教わることです。
ロジカルシンキング講座を受けた後も、ケース面接対策を山田さんにしていただくと、「ロジカルシンキングが出来ていない!」と、山田さんのロジカルシンキング講座(再再再再×n履修済)が始まります。
山田さんの教えは、シンプルなのですが芯を食ったものばかりです。
内容を集約すると5つくらいしかないのですが、意外とこれがなかなか出来ない。
度重なる猛特訓のすえ(訓練の内容を記載すると文量が3倍になるので割愛)、山田さんがよく言う「解けない問題はない」ゾーンにたどり着くことが出来ました!
お陰様でケース面接、フェルミ推定、グループディスカッション、ジョブで落ちたことは一度もないです。
そのくらい本質的な教えだったと思っています。
■就職先でどのようにインターンの経験が活かせているか?
再びロジカルシンキングの話になってしまい恐縮なのですが、山田事務所で教わったロジカルシンキングは普段の仕事でも非常に役に立っています。というか、仕事で使わない日がないです(笑)
クライアントは実は○○をしたいのではないか?
与えられた仕事の目的は何か?本当にやる必要があるのか?
なぜそれを重要だとクライアントは感じているのか?
○○の定義は何か?
どのような切り口で物事をとらえようか?
などなど
ロジカルシンキングのおかげで、仕事が楽に出来ています。
おかげ様で、プロジェクトの上司からは高評価をいただき、1年目でアナリストからコンサルタントに昇格することが出来ました。