2026.2.13

こどもの自殺が起きた際に、教育委員会や学校が行う調査の指針である「背景調査指針」

【背景調査指針改定!】 

こどもの自殺が起きた際に、教育委員会や学校が行う調査の指針である「背景調査指針」が改訂されました。この改訂に向けて、いわゆる「指導死」を経験されたご遺族の皆さんとともに、文部科学省へ要望を重ね、議論を積み上げてきました。 率直に言えば、ご遺族の声がなければ、今回の改訂は実現しなかったと思います。 その意味で、ようやく一歩を踏み出した、という段階です。 もちろん、これで終わりではありません。今後も定期的な見直しを続けていく必要があります。 今回の改訂に至った背景には、これまで次のような課題が指摘されてきました。 ・背景調査について遺族への説明が不十分であったり、調査が長期化したりしていること ・基本調査における共通様式が定まっていないことから、調査内容にばらつきが生じていること ・令和6年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、「詳細調査について、制度及び調査希望の有無について遺族に説明した件数」が全体の約7割に留まっていることや、詳細調査に移行した件数が全体の約1割に留まっていること こうした課題を踏まえ、今回の改訂では主に次の点が盛り込まれました。 

(1)児童生徒の自殺が起きたときの背景調査全体の流れの明確化 

(2)背景調査に関する平常時からの備え・児童生徒の自殺防止に係る記載の充実

(3)児童生徒の自殺が起きたときの背景調査等に係る遺族への説明様式の作成 

(4)基本調査の様式の作成等及び遺族に対する基本調査結果の説明に係る記載の充実

(5)遺族に対する詳細調査に係る意向確認書の作成等 

(6)詳細調査の一部であるアンケート調査や聴き取り調査の先行実施等の明記 

(7)体罰・不適切な指導等が背景にあると疑われる場合等の調査組織の考え方の明記

(8)詳細調査における標準的な調査項目及び詳細調査における調査結果の説明等の明記 

(9)背景調査といじめの重大事態調査との関係性の整理の追記 

今回の改訂を出発点として、制度が現場で適切に運用されているかを確認し、必要な見直しを重ねていきます。

 ▽改定された指針全文はこちら

https://mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1414737_00025.htm

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