2013.2.3

陸前高田フェアに行ってきました

2/2,3と下北沢北口で陸前高田フェアが開かれましたので行ってきました。しもきた商店街を活性化させる団体である歩楽里(ぶらり)さんが、陸前高田の長部小学校を訪問したことをきっかけに今回のイベントが実施されたそうです。陸前高田では100万人の観光客を集めた奇跡の一本松がなくなってしまい、外から人を呼ぶことが難しい中で、今回しもきた商店街とコラボして6次産業化に向けた取り組みをおこなっていくとのことでした。

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イベントでは陸前高田の産直品の販売や、わかめしゃぶしゃぶの体験ブースがありかなり盛り上がっていました。わかめしゃぶしゃぶは若いわかめをさっとお湯で通してそのまま食べるというもので美味しかったです。通販で家用にも買ったので家でも楽しみたいと思います。

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復興支援ではなく自立へ

震災からもうすぐ2年を迎え、復興支援ムードもだいぶ落ち着いてきています。がれきで作ったキーホルダーを作ってもほとんど売れなかったが、リンゴジュースなどは売れたそうです。「いいモノを知ってもらい買ってもらう」という王道のことをやっていこうというのがこのイベントの趣旨で、あえて「復興支援」という言葉を使っていないのもその意思の表れだそうです。

ただ石巻や牡鹿などの他の三陸地域とも扱っている商品は競合するし、外に目を向ければ楽天などとのサービスと差別化をはからないといけないとのことで、下北沢のブランドと集客力に目をつけて今回第一回目をおこなったとのことで、今後も水産業だけでなく地場の農業とも一緒にイベントをおこなっていくとのことでした。

陸前高田の漁師さんの話

漁師さんには6次産業化と震災からの復興についての話を伺いました。その中では

  • 国の支援が国の支援の多くが原状復帰にしか使えず、新しいことをやろうとしてもそこに対する補助がでないので、経済面からあきらめざるを得ないことも多くある
  • なかなか高台移転が進まないことに対する不安を持っている人が多くいる
  • 漁協を通す従来の流れに以外のチャネルを開拓するのはとても難しい
  • 築地に行くと値段が10倍になってしまうケースがある。どこで値段が上がってしまっているのか不思議だ

などとお話しされていました。石巻に行った際も同じことを仰られる方が多く、特に新しいことに対して補助が付かないということは問題だと思っています。復興の問題は原状復帰したところで解決されないことが多く、新たな試みに対して補助が付くような形に変えていきたいと思います。

今回のような活動も地域全体を巻き込むまでにはなっていないので、こういったイベントなどを6次産業化することによって従来より収入が増えるということを周りに見せて、周りを巻き込んでいきたいと話されていたのが印象的でした。小さなことでも行動して、変えていくことで、少しでも成果を出し周りを巻き込んで行くことは、重要なことであると考えています。引き続き応援していきたいと考えています。