2022.5.25
岐阜発 バトル将棋!地方でもe-スポーツとIT人材育成の活性化を
写真)代表取締役 山本 成辰さんと私(山田太郎)
4月30日、岐阜県岐阜市の株式会社シルバースタージャパンを視察しました。もともとAIを得意とする企業で、あの「リアルタイム バトル将棋」でも有名な企業です。
バトル将棋は、自分の好きなタイミングで自由に駒を動かして、一瞬でも早く相手の玉将を取れば勝ちという、リアルタイム制が取り入れられたe-スポーツです。発売から徐々にユーザーコミュニティの盛り上がりを見せ、トレンド入りもしたほど。YouTube配信者などからも人気を博し、日本eスポーツ連合(JeSU)の公認タイトルに認定されました。
昨年は小学校6年生のプロe棋士も誕生し、JeSUが発行する最年少プロライセンス獲得者になったそうです。シルバースタージャパンでは、学校のeスポーツ普及の支援をしており、岐阜県立岐阜商業高校は初年度から全国大会ベスト4という好成績をおさめています!山本社長からは、「eスポーツ普及のためには、部活推薦で就職や進学ができるようにすることや、プロで稼げるようになる市場をつくること、またプロになった後も指導者としての職があることが必要だ」という意見をいだたきました。
岐阜県では、e-スポーツを県議会議員の若手の中で強力に推し進めているそうですが、全国展開を考えると、地域による首長や地方議員の理解にかなりの差があるそうです。
写真)右奥:山本成辰代表取締役、右手前:前田智也常務取締役、左手前:長屋光征岐阜県議、左奥:私(山田太郎)
地方が個別に取り組むだけでなく、国としてもeスポーツの多面的な発展のために環境整備を進める必要があると強く感じました。
このようなIT企業が誕生した背景には、岐阜県の高度IT人材育成施策があります。岐阜県では、1996年に大垣市にソフトピアジャパンという中部圏の一大IT拠点をつくり、「IAMAS(情報科学芸術大学院大学)」をはじめ産業、教育、福祉等の情報化を推進しています。山本社長は岐阜県のITベンチャー支援の1期生として、25年前に現在の会社を起業されました。ソフトピアジャパンは誕生以来、大手企業、地元企業、ベンチャー企業等約150社(就業者数:約2,100人)が立地するIT拠点に成長しています。
現在日本のIT人材は80万人不足していると言われています。地方のIT人材育成をしっかりと後押ししていくことの重要性も実感しました。引き続き、IT人材育成の課題解決にも注力していきます。
写真)社内には将棋漫画家のサインがズラリ