2025.2.4

MANGA議連、100名超えへ!表現の自由とコンテンツ産業の未来を守る!

MANGA議連(マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟)の総会が、1月30日に開催。
総会では、以下の3つの政策を強力に推進していくことが確認されました。

●アーカイブの早期実現
●人材育成・クリエーター支援
●海賊版対策・正規版流通促進


正規版流通促進の本丸は、デジタル・グローバルですが、そこで大きな問題となるのはクレジットカード会社や銀行等による表現規制です。

日本が世界に誇るMANGAは、表現の自由が広く保障された環境があってこそ育まれてきたものですが、ネット上で決済が規制されることにより、大きな危機を迎えています。

合法コンテンツをクレカ等の決済面から規制する動きについては、正規版流通促進の観点からも対策が急務ですので、私からその旨を今回のMANGA議連でも提言しました。

MANGA議連の所属議員は、2024年の衆院選後に倍増し、一気に100名を超えました。
実際に昨日の総会に参加した議員も60名以上。 林芳正官房長官、城内実内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略・知的財産戦略等)、阿部俊子文部科学大臣、そして赤松健文部科学大臣政務官も出席し、非常に勢いがあります。

日本漫画家協会からちばてつや会長、里中満智子理事長、森川ジョージ常務理事、笹平直敬事務局長ら、ABJ(Authorized Books of Japan)から森田浩章代表理事、伊東敦広報部会長ら、アニメ特撮アーカイブ機構から庵野秀明代表理事、三好寛事務局長らの早々たる錚々たる顔ぶれも列席し、大盛況の会となりました。

私は、10年前の2014年11月18日に行われた設立総会から、役員として最初から参加。 設立総会の際も、ちばてつやさん、里中満智子さん、庵野秀明さんが出席してくださいましたが、当時は政治家になる前の赤松健さんがオブザーバーとして参加していました。庵野秀明さんとは、「こんなにNANGA議連が大きくなるとは設立当初には思わなかったですね」と今回の総会で立ち話をしました。

2014年11月18日に行われた設立総会については、私の以下のブログを参照。 敵か味方か?謎の組織「マンガ・アニメ・ゲーム議連」(20141118) https://taroyamada.jp/cat-expression/post-1626/…

2014年から2015年に大きな問題となった”TPPによる著作権侵害の非親告罪化”については、野党議員でしたが、このMANGA議連を通じて、”原則親告罪”を勝ち取ることができました。

また、2019年3月に日本を騒がせた”スクショ違法化”については、落選中でしたが、MANGA議連のアドバイザーとして古屋圭司会長らと緊密な連携を取り、問題が大きい著作権法改正案の国会提出を阻止できました。

この著作権法改正の話には続きがあります。私は、2019年7月に再選した直後、自民党の知的財産戦略調査会の役員として著作権法の責任者になりました。与党の著作権の担当者として、実効的な海賊版対策と表現の自由の保障等とのバランスをとるべく、文化庁と10回以上法案の審議を重ねました。通常であれば、閣法の内容は、政府案が作られ、与党審査が行われ、閣議決定を経て国会に提出された後に野党議員が関与することになります。しかし、社会的問題として国民の大きな関心事となっていたこの件については、野党を排除して法案を強引に押し通すべきではないと考えました。そこで、法案が最終的に固まる前にMANGA議連を通じて、野党議員の方々からも、海賊版対策として十分か、表現の自由などについて萎縮につながる点がないか等を確認していただきました。その結果、2020年の通常国会で、衆参全会一致で海賊版対策のための著作権法改正を実現することができました。

昨日は、①アーカイブの早期実現、②人材育成・クリエーター支援、③海賊版対策・正規版流通促進のほか、コンテンツ振興産業へのタックス・クレジット等の税制優遇制度についても要望がありました。 今後も、MANGA議連を通じてこれらの政策の実現に邁進し、日本のマンガ・アニメ・ゲームや特撮等を保護・発展させるために尽力します。 特に、設立総会時から議連の目的として掲げているアーカイブのための「メディア芸術ナショナルセンター(仮称)」の創設は、私のメイン政策の一つですので、何としても実現させます!

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