2022.12.27
【講演レポート】すべての子どもが夢や希望を持てる社会へ
写真)認定特定非営利活動法人キッズドアで講演をする様子
12月13日、認定特定非営利活動法人キッズドアにて全国の困窮家庭の高校生に向けた「秋の集中講座Step for Tomorrow」の講師を務めさせていただきました。会場に15名、オンラインでも70名の高校生が参加してくれました。キッズドアは、「すべての子どもが夢や希望を持てる社会へ」をビジョンに2007年からどんな環境にいる子どもたちにも平等な機会がある社会システムを作ることを目標として活動している団体です。今回の講演は、経済的・地理的理由でキャリア教育を受ける機会が少ない高校生を対象としたキャリア教育の一環として行いました。テーマは「政治家の仕事」です。
写真)認定特定非営利活動法人キッズドアで講演をする様子
はじめに、私の学生時代から政治家にいたるまでの過程を人生グラフを用いてお話ししました。学生時代には、アルバイトで必死に貯めたお金で50カ国以上の国を訪れ、様々な経験をしてきました。言葉の通じない中で、何度も命の危険を感じるような経験をしてきましたが、その度に生きているという実感がありました。学生時代から経営者時代、政治家になるまで波乱万丈な人生を送っており、かなり珍しいバックグランドをもつ政治家だと自負しています。
今までの経験の中で、私は人の成長に一番大切なことは、常に視点を変えることだと考えています。例として、自動販売機のインプットとアウトプットの話をしました。消費者の視点からすると、インプットはお金、アウトプットは商品です。しかし、消費者という立場からだけではなく、電力会社や商品を提供する会社の視点から考えると答えは変わります。特定の立場だけで判断するのではなく、常に見方を変えることで人よりもより多くのことを経験し学ぶことができます。だからこそ、私は高校生たちに、今まで生きてきた1つの世界に振り回されることなく全てに対する見方を変え、より多くの経験をしてほしいと強く願っています。
また、現職の議員という立場から国会の働き、国会の種類と擬似、国の政策立案の流れや議員の仕事などについても図や動画を用いて説明させていただきました。特に、私の議員としての1日を紹介した動画は、高校生の皆さんも興味深々でした。
質疑応答では高校生からたくさんの質問を受けました。私の学生時代の経験や経営者としての話、受験勉強の方法、最近話題の政策について等、大変幅広い質問をいただき皆さんの積極性には大変驚かされました。
具体的には「選挙権の年齢が引き下げられたが、18歳までにしっかりと政治に向き合う自信がない」という意見もありました。私は、未成年で選挙権がなかったとしても政治に関係がない訳ではないと考えています。人は政治に対して無関心でいれたとしても、無関係でいることはできません。無理に政治について関心を持たなければいけないという訳ではありませんが、年齢関係なく1人1人が物を考える主体となることで、社会に対する見方や意識は変化していきます。そのためにも、子どもの権利を確立し子ども自らが声をあげることができるような環境をつくることは非常に重要なことだと考えています。
また、「政治に関心はあるけれど、どこで学べば良いのか分からない」と言った声も複数ありました。現在は、ニュースだけではなくネット上で国会中継を見ることも可能です。また、様々なソーシャルメディアなどで議員が発信している情報から学ぶこともできます。その上で、改めて議員自らが発信することは国民の声を聞く上で必要不可欠であると感じました。
写真)高校生との質疑応答の様子
講演後には、参加してくださった高校生からたくさんの感想をもらいましたので、その一部を紹介します。
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〇とてもしっかり日本のことを考えてくれていると感じて国会議員に対する考えが変わりました
〇未成年で学生であっても、政治家に任せきるのではなく、自分たちの声を身近な場所から発信していくことは、より良い社会を目指す上で大切なことだと思いました。
〇どこか政治に対してあまりいいイメージを持つことが少なくて、苦手だと思っていたのですが今日の話で印象がだいぶ変わりました。どんなプロセスで議員になってるか知らないのもあって、勝手に自分の中で議員さんは世の中を知らない人(庶民的な経験をしてない人)が多いからどこか政策が国民に寄り添ってないものが多いのかと思っていましたが、山田さんのように事業者であった人もいてそんなことないんだと気付かされました。
〇課題が山積みで大変だとは思いますが、国民の声を一番聞ける政治家として自民党の中に新しい風を吹かせてくれる人であると信じています。
〇こども家庭庁について全く知らなかったのでもっと勉強したいと思いました。
〇政治全般が苦手でしたがイメージが変わり、大変興味を持ちました。世の中があまり明るい状況にないのもあることや、あまり国民に寄り添った政治が行われてない気がして議員さん自体に良い印象を持っていなかったのですが、山田さんのような議員さんがいることを知って印象が変わりました。
〇参議院議員の方の仕事の様子や、仕事内容など、知らないことばかりでとても勉強になりました。視点を変えて考えることをこれから意識して物事を考えていきたいです。言語の壁についても色々なお話をして下さり、堂々とこれからは発言しようと思いました。
〇私たちが過ごす24時間は同じだけど、個人に差が出るのは経験をたくさんすることであるというのは心に刻みたいと思いました。
〇貴重な話ありがとうございました。野望はあっても、野望のままに終わってしまう私にとって、恥ずかしがらず、すぐ行動する山田さんの話を聞いて、とても感銘を受けました。私に足らないところがはっきりわかった気がします。本日は本当にありがとうございました。
〇社会課題のために声をあげて社会を変えていく事の大変さがよく伝わりました。行動することの大切さ、やる気の凄さがとても伝わりました。私も自分に自信を持って行動を移せるようにしたいと思いました。
〇政治家と経営者ということなる二つの立場にいたからこそ分かることを学べた。
〇枠に囚われることなく視点を変え、より多くの経験をすることは生きていく上で大切にしていきたいと思います。
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私は、こどもや若者達への講演や対話の機会も非常に大切にしています。私の人生経験からこども達が少しでも学びを持ち帰ってくれたら嬉しく思います。