2026.4.7

後輩・大西連くんの母校講義を聴いて:OBは「資源」であり「未来」への投資だ

母校・麻布学園ホームカミングデーでの教壇に立った後輩、大西連くんの講義を4月4日聴講してきました。私は孤独・孤立対策の党担当者として、また彼の活動現場を視察した一人の政治家として、胸に迫るものがある濃密な45分間でした。

「口から先に生まれた」超早口と麻布生マインド

「自分は口から先に生まれてきた」と自称する通りの超早口トークは健在。在学中の不真面目なエピソードや、先生を困らせた失敗談、さらには「校長の授業はつまらなかった」という際どいジョークまで、麻布生らしいユーモアで会場の空気を一気に掴む姿はさすがの一言です。

しかし、その軽妙な語り口の裏には、認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいの理事長として、また内閣府参与として、日本の「命の現場」を誰よりも見つめてきた重みがありました。

感心した「寄付」への挑発:OBという名の「埋蔵金」を掘り起こせ

今回の講義で特に私が感心し、膝を打ったのは、母校における「給付型奨学金制度」へのあまりにストレートな提言です。

大西くんは、現在の日本において「貯金がない子育て世帯」がクラスに数人は存在するというシビアなデータを突きつけました。その上で、麻布という稀有なコミュニティが持つべき「新しい循環」をこう説きました。

OBは「資源(リソース)」である

「OBの皆さんは社会的・経済的な資源。運用は得意な人がやればいい。とにかくその資産を、経済的に困難な後輩を支える基金として回すべきだ」という、ある種の挑発。

「仕組み」で解決する合理性

「先生に頼むのが辛い」といった感情論に留まらず、OBがボランティアで運営し、企業のインターンやメンタルサポートまでセットにした「丸ごと面倒を見る仕組み」を構築しようとする構想。

「プライバシーを隠す」といった消極的な配慮ではなく、むしろ「OBが持てる力を総動員して、後輩の可能性を力技でこじ開ける」という彼の泥臭い現場主義的な発想は、まさに孤独・孤立対策の最前線で戦う男ならではのリアリズムです。

「青年、即(すなわち)未来」を地で行く覚悟

かつて彼の活動現場を視察した際、私は彼が相談者一人ひとりと向き合う真摯な姿勢を目の当たりにしました。今回の講義でも「他人だけど、知っている人になれば、困っている時に手を貸せる」という彼の言葉は、孤独・孤立対策の本質を突いています。

政治の場では私が、現場の最前線では大西くんが、母校が育んだこの「根拠のない自信」と「多様な他者を認めるマインド」を武器に、誰もが取り残されない社会を共に作っていこうと、改めて決意を新たにしました。

大西くん、最高に刺激的な講義をありがとう!「資源」の一人として、私も全力で応えたいと思います。