2013.2.1
宮城県川西町の「かわにしフェア」に行ってきました
本日は山形県川西町の「かわにしフェア」行ってきました。川西町は6次産業に力を入れている町で、町には6次産業推進室が設置されています。1/31(木)~2/2(土)まで3日間、山形県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」で開催されています。
かわにしフェアの様子
川西町は山形県南部の置賜(おきたま)地方にある町で、今回は町の15団体ほどが「かわにしフェア」の特設会場で商品を販売していました。東沢夢工房さんのはりはり漬け、まっ直ぐ家さんの花ウサギ(お餅)、玉庭農産物加工センターさんのむくりぶななど、米、魚、野菜など様々な加工食品が販売されていました。
ブースには大塚もち加工センターの今野さんもいらしていました。”みそもち”という置賜地方でしか作られていないお餅を伝統的な製法で作られているそうです。当初はいろいろなところに売り込むもなかなか相手にしてもらえなかったそうですが、地道な販促活動の結果、今では県内外から視察にも来られるそうです。試食で頂きましたが大人味のお餅でとても美味しかったです。大人気で最後の一個で申し訳なかったのですが、美味しかったので買ってしまいました(笑)他にも発芽玄米のかき餅もあったそうですが、売り切れで買うことができませんでした。
≪試食さえしてくれれば、みんな買ってくれると仰っていました(今野さん)≫
また、地元山形の米粉食品コンクールで高校生唯一の優秀賞をとった置賜農業高校紅大豆本舗のお菓子も販売されていました。今活動している11人のメンバーのうち2人の女子高生も自分たちの作ったお菓子をブースで販売していました。近隣の高齢者の方とも一緒にプロジェクトを推進したりと積極的に活動されているとのことでした。将来は地元で調理の仕事をしたいとのことで是非頑張ってください!
ブランド推進室の方にお話を伺いました
6次産業を育てていくにあたって、いくつかの課題があることを教えて頂きました
○加工段階(2次産業)での課題
- 川西町には大きな加工場がなく、個人や小規模の工場(というかキッチンを大きくしたようなところ)での加工に頼らざるを得ない
- 加工場を建設しようにもドレッシングと焼肉のたれを別の建屋で作らないといけないなど、少量生産を考慮したルールになっていない
○流通・販売段階(3次産業)での課題
- 安易に商品化しても消費者に受け入れられない(川西町では外部の力を借りながら、こういった問題を解決しているそうです)
- 各団体、いずれも少人数でおこなっているので、生産・加工までで手一杯でPRや販路の開拓までなかなか手が回らない
- スーパー等の販路を開拓しても、出店手数料30%ぐらい取られてしまい、生産者の実入りにならない
- そもそも商品自体を知ってもらう機会が少ない
- PRする場合の規制(都道府県によるが、屋外での試食NG、加工品の屋外販売NG、麺類はシンクが二つ必要、お米の試食は事実上不可能など)が多く、一番良い状態で消費者に試食してもらえない
お話をお伺いして、6次産業化を推進する主体が小規模であるために、既存の大量生産大量消費を前提とした各種規制が6次産業化を促進する上でのハードルなっていること、PRや販路開拓については一定の支援が必要なことなどがありました。特に情報発信のフェスなどを無料でできると嬉しいと言った声は多くきかれました。また、町全体での統一ブランド化やリピーターをフォローする仕組などがあると更に盛り上がるのではないかという感想を持ちました。