2014.5.27
出雲の農業現場視察&地方公聴会 ~1日目~
今日は、参議院農林水産委員会で出雲に農業現場の視察と地方公聴会を行います。
農政改革の重要法案審議のため関係議員が現場を踏もうということです。また、地方の声も聞きます。
今回も、国会議員の地方視察とやらがどんなものかリアルレポートします。
写真は、今回の旅程と羽田空港のVIP待合室です。VIP待合室は、国会議員や大企業経営者などが使う待合室です。
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さて、出雲空港に着きました。これからバスに乗り移動です。
神々の国、出雲ではどんな視察になるでしょうか?
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視察の昼飯です。国会議員の視察ではこんなお食事をしています。
出雲の湯宿そうさんにて。豪華と批判されそうなおしゃれなお食事ですが…。
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出雲の採種の棚田です。ここは島根県のコシヒカリの種になる特別な田圃とのこと。
ここもそうですが、日本の田圃は、1俵(60キロ)のコストは、1万5千円ぐらいかかりますが、販売価格は国が補助して1万4千円ぐらいです。更に国際価格は、市価で8000ぐらい。つまり産業としてはこのままでは成り立っていないということになります。ここが、国が更に補助するか、食料自給率とともに議論になります。
転作、つまり田圃の一部を減反政策で芋を作ります。米は需要が落ちて供給過多なのです。しかし、転作してもいつでも田圃にできるようにしてあるのは、畑を輪作すると土地が痩せたり病気になるので、水によって浄化できる田圃を残すのです。
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それにしても、15名ぐらいの議員に対して役場や関係者が凄い人数。
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出雲飯南町での説明会が始まりました。
山碕飯南町長が現場の問題や取り組みを説明しています。
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どうなる中山間地域⁈
続いて出雲市佐田町窪田地区の取り組みについて説明を受けました。ここは三年間中国四国農政局長賞を受賞するほど優秀な集落です。
しかし、私がここで感じたのは非常に複雑かつ深刻な思いです。正にここは山の中、中山間地域の典型的な場所です。農家平均の田圃の大きさは僅か30a。これではどんなに頑張っても農業や生活が成り立ちません。施設型農業などへの転換を図っていますが、それも大きな投資が必要で難しいところです。
ここの担当者は、ハッキリ言っていました。「農地があるから町がある。農地があるのが足枷になって住んている」正に、農地を守るために住んでいるというのが実態です。そして、ここ中山間地域には、農業を専業としている人が一戸もいません。遠くの都市まで働きに行っています。それは、農業では食べられないからです。
ここで、様々な、意見があると思います。もう、高齢化も進み、担い手を税金をドンドン投入して成り立たない産業を支えるのは難しい。だから、このような町は、税金投入を辞めて限界集落の先として諦めて全員、都市に移住するべきだ。中山間地域などの保証の為にこれから毎年800億円以上の国費=税金を投入していきます。
いや、町や村を守るのが政府の仕事だ。日本のあらゆる地域で平均的な生活は最低できるようにする。これは田中角栄総理以降、列島改造論や国土計画で政府が推し進めて来た政策です。どこでも自らの故郷に住む権利がある。弱った地域を切り捨てるのは、弱者に死ねと言うようなことだ、との意見も。それなら、政治はいらない。
さて、皆さんならどの様に考えますか?国会議員の間でも、移動中のバスの中で、小声で色々な声がありました。そして、少なくとも北海道や茨城県選出の議員からは、大規模農業や都市型近郊農業をやっているので中山間地域の農業を語るのは難しいという声もありました。
つまり、農政を中央で一律に議論することは限界があるのかも知れません。そして、その地域をどうして行くのか、まず、その地域で考える必要があるのだもとも思います。
これから、農政も曲がり角。明日以降、農業問題を超えて、過疎化や高齢化、限界集落などもあいまって重要な議論になると思います。
皆さんもきたんないご意見を下さい。
今日の参議院農林水産委員会の地方視察は終了です。晩飯は和食のコース料理でした。生憎、携帯の電池切れで写真撮れず。与野党問わず、本音で議論ができました。国会審議もこうならもっと世の中も良くなるのにと思いました。同行した農水省官僚も本音で政策論議!頷けるところも多々ありです。
部屋は普通のホテルで、ちょっとだけ広めの部屋でした。
明日は、朝から出雲大社にお参り。国会議員として本殿にあがって参拝です。楽しみ!その後はまた、視察して、法案の地方公聴会です。
2014/5/26