2019.7.4

決意文

決意文

本日、第25回参議院議員通常選挙の立候補の届出をいたしました。7月21日投開票日まで17日間の選挙期間がスタートしました。

表現の自由を守る

今回の選挙、まず「表現の自由を守る」をスローガンに再選を目指して立候補させていただきました。

表現規制問題

「表現の自由を守る」闘いの現状は、規制の勢いが強く厳しさを増しています。直近では、海賊版対策を巡って、ダウンロード違法化、スクリーンショット違法化が法制化されようとしていました。ネットのブロッキングの議論も再び始まりました。著作権関係の裁判判決によっては、二次創作やコスプレが違法となってしまうかも知れません。

実際、マリカー裁判では、コスプレの著作権について問われるなど表現規制に関する裁判もあります。毎年改正される著作権法も権利者の権利強化の方向から、二次創作や創作物の利活用という点から寛容さが無くなってきています。

手遅れになる前に、二次創作や同人誌の制作が合法的に行われる立法をいち早く実現しなくてならないと考えています。先進10ヵ国以上で制定されていますが、日本でも著作者の権利は守りながら、パロディーの合法化の検討が必要と考えています。

クリエイターの待遇改善

一方、「表現の自由を守る」闘いは、そのコンテンツ表現であるマンガ・アニメ・ゲームの産業が滅んでしまうのであれば、その闘いに意味がありません。特にアニメ業界で従事する現場の制作者の平均給与が月給10万円前後であったり、毎日10時間以上の労働時間であったりと現在の待遇では仕事が続けられないという人も多く、産業自体が続かないという問題もあります。

下請法の見直しや契約関係、権利関係の見直しなどで、産業の適正化を図り、アニメ制作従事者を守るとともにアニメ産業を改善していくことも必要です。

海外からの表現規制

国連を始めとして海外からの日本のマンガ・アニメ・ゲーム表現に対する圧力も強く、表現の規制を求める声も年々強くなってきています。

毎年、毎年、形が変わって来た表現の自由をめぐる諸問題に対して、民間で対応していくには限界があります。行政、立法、業界と表現の自由を守る活動を重点的に行い、常にその問題点を発信し続ける議員が、表現の自由を守るために具体的に対応していく必要があります。誰もやらないのであれば、私が改めてやるしかないと今回の選挙にあたり腹をくくりました。

将来不安の解消と困っている人たちの課題解決

更に、若者の置かれた現状を考えたとき、もちろん「表現の自由を守る」ことばかりが政治の課題ではありません。

私は、政治の目的は究極的に以下の2つしかないと考えています。
「将来不安の解消」と「弱者や困っている人たちに光を当て問題を解決すること」です。

将来不安の解消

私は、15年間近く大学の教官として多くの学生に接してきました。その結果、学生が最も将来不安を持っているものの一つは年金問題です。まだ働き始めてもいないにも関わらず、老後が不安だというのです。

更に、介護問題、花粉症への対策、尊厳死・安楽死の問題など、多くの将来不安の課題があります。今、若者の将来不安を特定し、その原因や対策案を議論し始めるべきだと考えています。

困っている人たちの課題解決

更にこれまで政治の光が当たらなかった知的障がい者の教育や雇用の問題、虐待児が保護された児童養護の問題など、これらは政治で票にならないと言われていて置き去りにされてきました。私は「100㎝からの政治(子どもや障がいをもつ人たちなど目の高さが違う世界からの視点とその政策)」と名付けましたが、もっと困っているこの子どもたちのために政治家は働くべきです。

児童養護の問題は、児童相談所と警察の強化による虐待する親の逮捕、重罪化では全く問題は解決しないと思っています。最も大切なのは、保護された生身の子どもをどうやって擁護、育成していくかということです。公共の施設に送ってしまえば問題解決するわけではありません。その子どもたちに里親や養子縁組で家庭養護を行うべきなのです。

日本では、児童養護の里親率が世界で極端に低い状態です。私は、政府に対して、これらの児童養護の構造的な問題を「子ども庁」のパッケージ政策として提案してきました。どんなことがあっても、どんな環境にある子ども達をも政治はしっかりと擁護する責任があるのです。

経済再興

私はもともと創業経営者でしたから、この国が経済的にももう一度、力強く発展する様、国のグランドデザインを再構築する必要があると考えています。格差も解消しつつ、経済をしっかりと発展させていく。これが日本の将来不安が解消される大きな基盤となると考えています。

従来の政治を変えるために

前回の選挙では、29万余の票を皆様から支援して頂いていながらバッチをつけることができませんでした。しかし、この29万の数は、「表現の自由を守る」勢力として形を見せることになりました。その後、私が民間として表現の自由を守る活動を続けていても、この数が大きな力になっていたことは間違いがありません。

しかし、今回の選挙は負ける訳にはいきません。もし、前回の数字を下回ることがあったり、落選する様なことがあったりすれば、今後、表現の自由を守る闘いに大きな悪影響があります。そして「表現の自由を守る」勢力は大した力はないなと政治の世界で再認識されてしまいます。それでは、今回選挙に出た意味はありません。

53万票という目標

そのために、今回、前回以上の得票数を目標とすると同時に、53万という大きな数を目指していきたいと考えています。党の全国比例候補の中で最大の数字を皆様から預かれば、それだけで政治は大きく変わります。ネット選挙だ、若者参加だと声高に言いますが、その数が結集できれば、もう古い政治のスタイルから脱却することができます。政治を次の世代、若者のものとするためにも、私は先頭にたって新しい政治の姿を切り開いていきたいと考えています。

どうか力を貸してください。一緒に政治の世界を変えていきましょう。

私は、特定の支援団体も既得権益団体もありません。特段、多額の寄付も頂いていません。私は総理大臣になりたいなんてこれっぽっちも思っていません。私が求めているのはただ多くの皆さんから多くの支持をいただく。ネットや街宣活動を通じて、また今回の選挙で、誰もやったことのないやり方を政治の世界で見せていく。

そうすれば、実際、参議院の比例区で数を取って送り込まれた政治勢力は、たとえ党の幹部ですら無視することはできない政治勢力になっていきます。それが政治における本当の力になります。結果、政治の世界を変えていきます。そして、同時並行で、これまで政治の光があたらなかった人や分野にまで光を当てていくのです。

これが私の決意です。
どうか、「私の戦闘力は53万(票)」の力を与えてください。

令和元年7月4日
第25回参議院議員通常選挙 全国比例立候補者
山田太郎