2013.2.15

石巻訪問(1日目 前半)

1月25日~26日にかけて、石巻・牡鹿半島の現状を見てきましたので皆さんにご報告したいと思います。
今回はもともと原発の事故調査委員会にいた椎名さん、地元仙台選出の林さんにお願いをして、同じく同僚議員の小池さん、真山さんと5人で石巻、女川を回ってきました。少し長いので3回に分けてご報告します。

学生時代の東北一周電車旅行の最後の駅が女川で何となく昔から愛着のある土地でしたが、震災後に初めて女川を見たとき何もかもが無くなってしまったことが衝撃的でした。被災後の東北には何度も足を運びましたが、今回は国会議員として、自分自身の問題として被災地のを見て声を拾っておきたかったので国会が始まり忙しくなる前のタイミングで被災地入りしました。

石巻市役所訪問

まず初めに石巻市役所を訪問しました。亀山市長、阿部議長から説明を頂きました。石巻市は死者・行方不明者数でも全壊戸数でも全体の2割程度を占める大きな被害を受けた地域です。

一つ目の問題として、区画整理事業の遅れがあります

  • 区画整理事業は市街地は応札があるが被害の大きかった牡鹿半島の方は応札がほとんどない
  • 交通網が整備されていないことによる生コンなどの原材料の値段差が一つの原因
  • 入札に対して一律の基準を適用しなければいけないためにこれらの課題に対応できず応札がない
  • 市に権限を与えられれば、こうした実情を加味した対応ができる

また、高台移転の遅れについても以下の指摘がありました

  • 高台移転の許可がなかなか下りない
  • 長い時間がかかることで、移転予定だった住民が高台移転せずに例えば親戚の家に移住するようになる。すると、再度認可を取り直さなければならない
  • その為、また時間がかかってしまうという悪循環

この件についても、上記同様基礎自治体に権限を渡していくことで円滑な対応が可能になると思います。ただ、同時に地方も力をつけて、こういった問題に自力で対応できるようにならないといけません。

1つめの問題にからめて、12/7に三陸沖で震度5弱の地震があった話もありました。その際道路が避難する車で大渋滞したそうで、これは道路整備が進んでいないことが原因だそうです。ただ、その裏には道路整備の前提となる下水道工事、さらにはその前提となる区画整理が進んでないという問題があるそうです。高齢者や障がい者などは自動車で避難せざるをえない現状を考えると、まず基本となるインフラの整備は絶対と考えます。これらは行政の責任なので、どのようなことができるのか考えていきたいと思います。

大橋団地訪問

続いて、大橋団地という450戸強、1200人程度住んでいる大きな仮設住宅を訪問しました。会長さんからは

  • この団地については建物は満足している。結露などもペアガラスにして無くなった
  • 日本は災害国なのに、仮設住宅を建てるための基準がなかった。最初からそういった基準があれば無駄は少なくなったのではないか
  • 物置的に仮設住宅使っている人もいるが、強制的に移住してもらうことはなかなか難しい。こういった入居管理のところに予算をつけてほしい

というような指摘を頂きました。

特に、水道を掘り起こしたり、トイレも付け替えたりの無駄やレクリエーション施設を一般家庭の仮設と同じ基準で作ったために天井が低く使いづらいといった点については、今回出た問題点を集約して次の災害時に生かしていくことが大切であると思いました。また広いエリアから人が集まってきて既存のコミュニケーションが分断されてしまうことは大きなストレスになるので、その点に対する対応も予め考えておくべきと思います。

また、二重ローンも話題に上がりました。事実関係の調査が必要ですが、ローンの支払いを一次中断する制度を利用したら、支払い再開したタイミングで中断していた間の利息も(もしかしたら延滞金含め?)払うことになったという話もありました。二重ローンを全額減免することには議論があるとは思いますが、当該期間中の利息支払い停止は国として制度があっても良いかもしれないと感じています。

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女川原発

続いて東北電力の女川原子力発電所を訪問しました。女川原発は福島第一を上回る震度で同程度の津波が来たが被害をあまり受けなかったことについて説明を受けました。設計段階での思想が良かったこと、中越沖地震を受けて独自に補強工事をすすめていたことが今回の地震での被害が大きくならなかった理由であるとのことでした。

ただ、鍵が見つからなくて炉に入れなかったこともあり、管理がずさんな印象は持ちました。もしかしたら、原発反対のみんなの党議員団だったので、わざと入れさせてくれなかったのかもしれませんが(苦笑)また、堤防を越えて水が入ってこなかったとのことですが、想定より高い津波が来襲したという事実は、科学者として謙虚に反省すべきことであると感じています。いずれにしても女川は被害は少なくて、福島第一が大被害になったこの差は明らかにする必要がありそうです。

原発で全員集合

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