2025.6.3
ロボット議連 新しいロボット戦略について林官房長に提言書を手交
6月3日、私が事務局長を務めるロボット議連の提言書を林官房長官に手交。日本は、産業用ロボットは強いものの、その3倍以上も市場規模がある汎用系やヒューマノイド系ロボットは、米中に大きく遅れをとっています。また、ホンダ社のAsimoが撤退してしまったのでバク転が出来る程の技術をもつロボットが国内にはありません。また、昨年夏、現地で視察しましたが、ドイツのBMWなどでも夜間、工場でヒューマノイド系ロボットを動かす実験を積極的に行っています。
一方、日本は、2015年以来、10年間もロボット戦略が更新されてません。なので今回の提言は、新しいロボット戦略を政府で司令塔を作って、今年度中に策定し実行させるのが目的です。
そして、なんと議員会館で動くお掃除ロボットが中国製だったりして、安全保障にも大きな問題があります。これでは議員の動きなど全て中国に筒抜けになります。その他、ファミレスで見かける配膳ロボットや警備ロボットも多くが中国製です。サービスロボットの分野で国産を作り普及させるべきです。
一方、少子高齢化で生産労働人口が減り様々な部門で人手不足が進み、外国人労働者を入れないのなら、絶対にロボットで労働力の穴を埋めなくてはなりません。介護もロボットが欠かせない分野です。
日本のベンチャーの技術を採用したり、製造工程と同期をはかり汎用ロボットを動かして行くには、それぞれの機械メーカー囲い込みをするのではなく、ROS(ロボットOS)を使い水平分業すべきです。それを、政府が各社の調整を図って行く必要があります。また、ロボット導入でネックとなるティーチィングコストや人材不足の問題も解決しなくてはなりません。
しかし、中国産ロボットが安価だからといって安易に導入すれば、現場で何度もティーチングにコストと手間を強いられて、結局、人間のが安かったともなりかなません。
様々な課題が何も解決されない状態だったので、私が党で言い出しっぺとなり、責任をもってロボット議連を立ち上げ提言でこぎつけました。絶対に日本をロボット大国にして見せます!
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