2022.2.25

侮辱罪の厳罰化、ついに法案提出へ

侮辱罪の法定刑引上げについて法務省からレクを受けました。

木村花さんの痛ましい事件を受け、自民党では「情報通信戦略調査会 ネット上の誹謗中傷等対策小委員会」「デジタル社会推進特別委員会 インターネット上の誹謗中傷・人権侵害等の対策PT」を立ち上げました。私は、それぞれ副委員長、事務局次長として実務を担当し、2つの提言を提出。

侮辱罪の罰則が軽く抑止力になっていないため、厳罰化するべきと訴えてきましたが、ついに政策が実現します。

泣き寝入りをなくすため法定刑に懲役・罰金を追加し、公訴時効も延長。

現行の法定刑は「拘留(30日未満)又は科料(1万円未満)」のみでしたが、改正案ではこれに「1年以下の懲役・禁錮若しくは30万円以下の罰金」を加えることに。

公訴時効は1年から3年に延長となりました。

また、「表現の自由」の萎縮に繋がることがないよう運用されることを要請しつつ、正当な言論は刑法35条で救済されることも確認しました。

取り組まなければいけない問題がまだまだあります。引き続き、表現の自由・匿名表現の自由を守っていく立場から、ネット上の誹謗中傷対策について継続的な議論を進めていきたいと思います。

参考:

ネット上の誹謗中傷に対応するための緊急提言
2021年6月17日
情報通信戦略調査会
ネット上の誹謗中傷対策等小委員会
https://www.jimin.jp/news/policy/201741.html

インターネット上の誹謗中傷・人権侵害等の更なる対策に向けて
2020年6月11日
自由民主党政務調査会
デジタル社会推進特別委員会
インターネット上の誹謗中傷・人権侵害等の対策PT
https://www.jimin.jp/news/policy/200256.html

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