本日の決算委員会で財務大臣・外務大臣から驚くべき答弁がありました。
詳しくは後日の山田太郎ボイスでお話ししますが、取り急ぎ第一報をお送り致します。

本日、決算委員会で追及したのは安倍総理の海外での大盤振る舞いについてです
前回の「国会議員717人で唯一！反対はタブーの議案にひとり反対した理由」でも
少し触れましたが、総理が海外で予算や国会の承認などの裏付けを無しに
海外への支援を表明している件について追求しました。

■ ずさんな安倍首相の海外への支援表明

外務省からは平成25年度の支援表明について、①国会承認を得た
予算に基づき発言したもの ②国会承認をえた上でと断りをして発言したもの
③いずれにも該当しないもの の3つに分類してもらいましたが、そのうち、
③の国会事前承認なしについて、なんと3件もあることが明らかになりました

＜③国会の事前承認なしの項目＞
・3年間で30億ドル超（女性が輝く社会の実現）
・3年間に計1兆6千億円（地球温暖化対策のための途上国支援）
・5年間で3千億円（ASEAN防災分野支援）

外務省からの資料は【こちら】（5月23日午前2時27分提出資料を一部加工）

外務省から提出された、この資料の提出にもかなりの時間を要しましたが、
未だ、正しい資料を受け取れていません。この資料は、委員会として正式に
外務大臣に対して正式回答を依頼し、外務大臣からも今日は分からないので
再度正式に調査をして提出するとの答弁がありました。

今回の決算委員会は平成25年を対象とした審査で、そういった資料が
出てくるのは当然です。そんな昔の資料がなかなか出てこない国の
管理レベルに弁解の余地はありません。

■ 先週のアジアインフラ支援表明についても、国会未承認

また、先週の21日にはアジアのインフラ整備のために、5年間で官民合わせて
約13兆円の支援を表明した件についても、外務大臣はしどろもどろになりながらも、
この支援についても、事前の国会承認が無いことを認めました。

首相の支援表明は2013年で6兆5千億円、2014年で4兆円と就任後に
10兆円を超える金額の海外支援を表明しています。今年に入ってもISILの
テロを誘発したとも言われている2億ドルの支援（この件も国会未承認の
疑惑があります）などがあった矢先の今回の約13兆円の支援表明でした

■ 参議院決算委員会も本件の調査を開始

外交は政府の専権事項ではありますが、無制限に総理が外交についての
予算を大盤振る舞いできる訳ではありません。予算については、必ず
国会承認が必要で、場合によっては、オーバーコミットに当たります。

本件は参議院決算委員会として政府に対して報告を求めることに
なっています。全ての支援を否定するわけではありませんが、
国民の血税が注がれています。きちんとしたプロセスに則って
行うべきという基本原則を今後とも主張していきます。

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●山田太郎略歴(https://taroyamada.jp/?page_id=13)
慶應義塾大学経済学部、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程。
外資系コンサルティング会社などを経てネックステック社を創業、
同社を実質3年半で東証マザーズに上場。その後、参議院議員就任。
東大・東工大・早大などでも教鞭をとり、著書も多数。

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